新世代を代表するボーカロイドクリエイター『トーマ』。2010年4月5日に投稿された「零に還る世界」（現在はリメイクのために削除）が処⼥作。作風は幻想的な歌詞とハードロック（もしくはヘヴィ・メタル）な曲調。ボカロ調教としては張り裂けんばかりのデスボイスが特徴的。他にも「十字塔の丘」のようなエレクトロニカでしなやかな曲や、「バビロン」のような変調を用いた曲など、様々な要素を織り込んでおり、一貫として激しいロックチューンというわけではない。作詞においても独特な世界観を展開し、楽曲ごとに物語がある。⾔葉や⾔い回しのひとつひとつに様々な意味を含んでいるので、それを推考するのもまた一興である。ハイセンスなイラストにも定評があり、細やかな造形物が得意である。現在はPVも自らが制作することもある。